カップの取っ手が、取れちゃった、折れちゃった、そういうお客様たまにいらっしゃいます。ご自分のカップでしたらまだいいでしょうけれど、持ち回りのカップだと大変です。今回のお客様がまさにそれでした。
カップの取っ手の修理は可能な物と不可能な物があります。比較的高価なカップの真鍮製の物でしたらハンダ付けでくっつきます。
一般的な安価なカップは修理できません。鉛とアンチモンの合金(アンチモニー)製の鋳物なのでハンダ付けが出来ない材質なのです。たまに瞬間接着剤でくっつけようとするお客様もいらっしゃいますが成功したのを見た聞いた事がありません。
アンチモニー製のカップの場合、取っ手が壊れたら、残念ながら諦めるしかありません。新しい物を買うしかありません。
ただ、こんな手もあります。カップは、台座の部分と金属部分が一本の軸で繋がれてネジ留めされているので、金属部分だけ交換という事も可能です。(メーカーがパーツだけで出してくれればですが。)
今回のお客様は金属部分だけの交換で再生出来ました。そこそこの金額はしますが、まるまる全部新しくして文字彫って、というよりは安く抑えられます。
これでお客様も一安心。良かったです。